Budget Participatif:パリで始まった新しい民主主義

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パリ市で始まったプロジェクト、驚いた。「市の予算の5%を、市民参加型の提案に使う」というもの。パリ市をImproveする案を市民が提案し、市民が投票し、実施されるアイデアが決まるそう。パリの予算5%といったら、€426m(550億??) …!!

就任したばかりの女性市長は、”民主主義は言葉上ではなく、実施されなければならないもの。だから伝統的な選挙プロセスを超えて、パリ市民が自分たちの街の将来にむけた発言権をもつために、革新的な方法を発見した”と。
“予算の鍵を市民に渡して、仲間のパリジャン達に What would you do to improve their city? と投げかけた”とのこと。かっこいい…

結果どんな案が採択されたんだろう?と調べてみると、1番人気は”生物多様性を向上させるためのガーデンウォールを作る”というもの。”小学校に学びの庭園を導入する”案や、”展示会や映画上映のために環状道路周辺の放棄された場所を変換する”という案も。(3番目、めちゃくちゃやりたい。)

ものすごい取り組み。こういう取り組みがアナウンスされていると、自分たちが暮らす市へのエンゲージがぐっとあがりますよね。民主主義の新たな形。(解釈に間違いありましたらご指摘くださいませ)

日本の自治体のみなさまは、どう思われますか?
https://budgetparticipatif.paris.fr/bp/


Participatory Design Conference in Namibia

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ナミビアに来ています。

この学会は「参加型デザイン」に関する世界的カンファレンス。企業、大学、行政、NPOなどあらゆるセクターで”参加型デザイン”により事業を行う沢山の事例の成功と失敗や、そこから導き出した多くの理論が持ち込まれて議論を行います。

昨日はWorkshopと称した半日ガチ議論×2。午後に参加したのは、参加型デザインでは必ずつきまとう「Workshop on “Evaluation, sustainability and long-term effects”」というもの。これについて喧々諤々議論。ハイレベルな議論に(かなり)気圧されながらも発表したところ、すごい反響と芯をついた質問攻めをいただきました。この機会は超貴重・・!

こうしてみんな知恵と力を得て各国に散って実践を重ね、また2年後に集まるのだなあと、アカデミックとインダストリーが重なる学会の醍醐味をちょっとずつ理解し始めました。

夜は屋外で、ナミビア現地の人達とデザインチャレンジ。現地の課題、主に社会的圧力について話してくれながら、アプローチを考えたり、絵を描くイベントがあったり。ナミビア女子たちと仲良くなってドライブしてもらいました。地元の声が面白かった・・!

はー、しかし、レベル高くて凹むし遠い! がんばるぞ〜


超高齢社会への考察

昨日は第6回トポス会議「エイジング3.0 ― 2050年に向けた賢慮なる生き方、働き方、知のあり方 」に出席してきました。来る超高齢社会に向けて世界各地の錚々たる専門家が集まり意見を交わす会です。

印象に残ったのは、Human Enhancementという、技術により身体をリカバーする取り組みや、人生120歳時代の生き方が紹介されたこと。また、Aging Society ではなく、Long Life Societyという捉え方の提案でした。その時代には「働く」時間軸や「人生の終え方」の価値観が全く変わっているであろうことと、それは思ったよりすぐ来ることを予感しました。

高齢層ボリュームが増大し、身体の衰えすらカバーしていく時代に、果たして若者はどのような価値を持つのか。”年齢を重ねた知恵”と”若者の思考や行動”をかけあわせて、どのような知の形を作れるのか?会が進むにつれそんなモヤモヤが大きくなるなか、会議の場で出てきたキーワードのひとつは「リバースメンタリング」。長老たちが若者のメンターを持ち、相互に学び合う関係をもつということ。そしてその知の世界を、アジャイル的に動いていける人が新たな知を作るのではないかということでした。(by 橋本大也さん)

いまの日本社会の様々なシーンを見ると、内的変化を伴わないLong Life Societyが先に来てしまったときの恐ろしさを感じます。同時に挑戦の機会が山積みなのも見えました。
こんなに肌感を持って、せまる超高齢社会をイメージできたのは初めての機会でした。来る時代をユニークに乗りこなすために、どんな在り方をつくっていけるのか、考えるスタートにしたいと思います。
http://jp.fujitsu.com/group/fri/events/w3i/w3i-topos06.html


Tempelhof Airport

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ベルリンの象徴的なプロジェクトの一つに、空港跡地Tempelhof Airportがあります。東側勢の象徴として作られた巨大な空港は、2003年の閉鎖後取り壊されず、芝生が広がる屋外は解放してキャンプやBBQエリアとして、建物は区切られエキシビジョンやオフィス、保育施設などとして使われています。街のすぐ近くに巨大な大草原が現れたような感覚だとか。ベルリンの人達にはかなり愛される空間に育っています。

この街には壁崩壊後のゴタゴタで沢山空きスペースがあるのですが、その使いこなしがうまい。都市の成長曲線は逆側だけど、空き空間が出てきた日本に活かせることが沢山ありそうです。(逆も然り)

現在International Design Festivalの会場になっている空港跡地のOpening Eventに行ってきました。数日いると実感する、この街のアートやデザインに関わる層の厚さ。ユニークなプロダクト・プロジェクトががらんどうになった飛行場跡に並べられていて面白い。内容も面白かった。

ベルリンを歩き回って、「スペースがある」ことのインパクトを痛感しています。場所があるから実験ができ、その自由さのために人が集まり、彼らによって新しい文化が生まれ続ける。街をつくる実感値を持ったセオリーが少しずつ蓄積していきます、感謝。

※先日も書きましたが、ベルリンのこの状況は急激な変化を迎えています。この空港跡地も先日のヨーロッパ選挙時にPrivateに売られそうになり、大議論になっています。

(画像2つはGoogle先生より拝借しました)

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East Berlin

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ヨーロッパのど真ん中とは思えないような、まさにHacking Cityを体現している東ベルリン。強い文化と成熟途上の脆さに魅了されたあと、様々なインタビューやフィールドリサーチを通じてこの都市の輪郭がちょっとずつ掴めてきました。類を見ない複雑な近代史と、それにより多くの人々を物理的に引き寄せてきた25年間。ものすごく興味深いプロジェクトが起きているなか、直面している急激なジェントリフィケーション。そしてさらに対抗するボトムアップの力。背景には、壁崩壊後から続いている複雑な社会構造があります。
ベルリン、特に東ベルリンの希有な文化を絶やさず、Bottom Up Cityのオルタナティブを実現していくためにも、いまこの状況にしっかり目をむけ、他の都市の学びと繋がることは重要ではないかと、連邦政府管轄の文化事業組織の方と話していました。ほんとに学ぶことが多いし、そして伝えられることも多い都市だと感じます。
福岡とデンマークの取り組みは、ここでも多くの人を惹き付けていました。

ベルリンで考えた様々を持ち帰って、意見交換したいなあ〜

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ベルリンフィルと子どもたち

Rhythm

デンマークに到着したばかりだけどベルリンの話を。
先日、映画「ベルリンフィルと子供たち」を観ました。それは私のなかで大騒ぎになった出来事でした。ここに描かれているのは、世界に名だたる管弦楽団ベルリンフィルハーモニーと、あらゆる階層の子供たちのダンスパフォーマンスによって創り上げられた舞台のドキュメンタリー。名指揮者ラトルが始めたEducation Programの映画です。

印象的だったひとつは、番組後半まで続く、階層別の子供たちの、
明らかに異なる精神性だけでなく身体性のアンバランスさ。
同じ歳で、ここまで人は違うのか、不安を抱えるのかと。
そして鳥肌がたってしまった、圧倒的なステージ体験と、彼らの見違えるような変化。
子供たちに全力でぶつかる振り付け師など大人たちの歴史と想いが、自分たちの今も省みさせます。

これを、ベルリンフィルは、都市の楽団のEducation Programとして取り組んでいます。
音楽家の本分として、とにかく音楽技術の向上に集中しているような先入観があったけれど、音楽家たるものその力を社会に還元すべきだと始まったプログラムだとのこと。ベルリンフィルの熱烈なファンである友人は、おそらくこのプログラムを経て一時期ベルリンフィルの音楽は乱れたけれども、あるとき一気に厚みが増したのだといいます。

都市の財産である管弦楽団のありかた、その土地にいる子供たちや社会へのインパクト、そしてそれを繋げる音楽と身体パフォーマンスの圧倒的な可能性。この絶妙な循環、こういうことをつくっていきたい。

体の奥底がうずくような映画です。ぜひ見てください。

来週からベルリンに行きます。もしどなたかお知り合いがいたら教えていただけると嬉しいです。


穂高岳山荘

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大学からの親友、親戚のような今田 恵が暮らす飛騨神岡に来ました。
彼女は北アルプス穂高岳山荘3代目。28歳にして日本標高3番目の山のてっぺんで、
数百人が泊まる山荘を背負います。

きょうは下界で、一日中彼女の父と話しました。父英雄は、人力で木材を運びあげながら
山荘の建築を続け、1970年代から驚くような自然エネルギーシステム:太陽光、風力発電を
山の環境にあわせて開発し、ハイブリッド型のエネルギー循環を実現しています。
40年も前から。しかも水も材料も足りない山の上で、この挑戦は本当にすごい。
エネルギーの在り方に関心が集まる現代に、ものすごい示唆を投げかけている気がします。

とつとつとした話をお聞きしながら、彼が挑戦してきたことにも人間性にも圧倒されました。
いま弊社で研究しているシリアルイノベーターの在り方に完全に共通してた。
90年に渡る山荘の歴史と、彼ら一人一人のドラマは映画化しても余りそう。
めぐ、すごい場所の跡を継いだのね。

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そんなことを思いながら帰っていたら、なんと今 Yu Nakamura も飛騨エリアにいるらしくって、明日会いにいく Mika ShiraishiとTatsufumi Shiraishi の所に行くとかw
ほんとに久しぶりの休暇で、神岡の素晴らしい地形にも巡り合わせにも癒された。
ありがと。

(写真は彼女達が経営する山小屋と、神岡の景色とめぐときみのりとベイビー。

彼女を追ったドキュメンタリーのイントロ
http://www.abn-tv.co.jp/program/alps4s/pr.html?width=690&height=405
取材記事
http://www.yamakei-online.com/job/koyaban_01-1.php )


Citizen-led innovation

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とうとう週末は、福岡×コペンハーゲンで挑戦するCitizen-led innovationの第一歩。 

足を運んできたリサーチの数々を、映像と言葉でまとめあげるチーム、
グローバルメディアの第一歩を超アドホックに作るチーム、
デンマークのパートナー達も福岡入りして企業を巡り、
傍ら会場計画を立てて、同時通訳機の設定に手こずり、幾つもの会議が走って、
明日からは京都・大阪・東京からも人が集まる。
なんだかこの街に不思議なエネルギーが渦巻いてるきがする、のは、前からかw

どんな週末になるのかな。沢山の価値観が交錯しながら、
新しい取り組みが開けますように。
来てくださる皆様、一緒に考えて楽しみましょう。
来られない皆様、このあともいつでも茶々入れにきてください!
まずはプロトタイプを始めます。

「Citizen-led innovation 第1弾:障がいのある子どものバウンダリー(境界)をリデザインする」

FDC (福岡地域戦略推進協議会) http://www.fukuoka-dc.jpn.com/?p=7918


Lifemap:エイブル・アート2014

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福岡を拠点にする工房まる主催の、障がいのある人々による
パフォーミングアーツ「Lifemap」だん。
幻聴役の人と、実際に幻聴が聞こえている人が二人組でその様子を演じたり、
幻想的なダンスパフォーマンスがあったり…すごい舞台でした。

アートパフォーマンスとして感動しただけじゃなく、
一言で表されている“障がい”がこんなに違うんだと改めて知ったステージでした。
会場のFACTORY UNVELASHUの、梁むきだしの雰囲気もよかった。

彼らはReadyfor?で、クラウドファウンディングにも挑戦中です。
https://readyfor.jp/projects/lifemap

来年も開催が決定したとか。ぜひ一年後にも見に来たい。


Happy New Year 2014

明けましておめでとうございます。
Happy New Year! & Felice anno nuovo a tutti!!
2013の思い出深いシーンを切り取って、年始のご挨拶

去年は3ヶ国での大学院生活、RE:PUBLICへ創業メンバーとしての参加、福岡と東京の二拠点生活などなど、今までで一番変化が大きな年でした。でも不思議と気持ちはゆったりと1年を過ごした気がします。

2013年始、イタリアに戻る飛行機でノートに書いたテーマは「太陽」でした。イタリアでブラジルで教えられた、太陽のようにあたたかい人たちの温度を刻んで、日本でも満面の笑顔で過ごしたいと思って書いた言葉でした。大学院生活は、生きることや暮らすことの価値観を大きく変えたけれど、帰国したあとにそれを保てるかが不安でもありました。

振り返ってみると、その温度はちゃんと育っていて、2013年後半も共に過ごすことを大切にしている創造的な人達との時間で溢れた日々でした。 一緒に過ごしてくださったみなさん、本当にありがとう。

そしてもう一つ、メモに書いてあった言葉は、”都市計画は壮大な出会いづくりだ”。そのあとに続くキーワード、ローカルデザイン、世界へのscale out、集合知による創造性… etc。 

2013に尻尾をつかんでスタートを切った言葉達を、2014はしっかり育てて実現していく年にしたいと思います。
今年も皆さんと面白い舞台を作っていけますように。本年もどうぞよろしくお願いいたします(๑′ᴗ‵๑) 

Dear my friends in the world! May the New Year turn out to be the happiest and the best for you!! I can’t wait to see you next time!

Jan,2014

Yuki

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