月別アーカイブ: 2013年1月

美味しい食生活

パン

イタリアは食の美味しさで有名ですが、食べものへの関心も本当に強い。
男の子も料理ができて当たり前な国です。

私は3〜5人で暮らしていますが(イタリアの若者は、ほぼ漏れなくシェアハウス)、
朝起きたら突然キッチンに大きなパン生地が寝かされていたり、
夕ご飯にオーブンで丸焼きしたチキンが出てきたり、
デザートにタルトが焼かれたり。
我が家ではたいてい男の子の仕業なことが多いです。
私も負けじと日本の家庭料理で応戦して、日本の家庭文化を紹介しています。

テーブルを囲んで、親しい友人や家族と
たくさん時間を共にすること。
家族の絆を大切にすること。
一緒に暮らしていると、彼らがずーっと大事にしてきたこの文化をひしひしと感じます。
その真ん中に“食”を通した時間がある気がします。

というわけで写真は、朝7時に突然キッチンに現れたパン生地。
2日分の美味しいごはんになりました。


ブラジルの景色をMONDO GROSSOの音楽に乗せて

YouTube Preview Image

 

サンバのサウンドにのせてbirdの歌声が響く MONDO GROSSOの名曲、
もう10年以上前にリリースされた Life.
ふとしたきっかけでPVを見たらびっくり、映像がブラジル一色。
リオデジャネイロ、ブラジリアの景色が次々に現れる。建築関係者には
名匠オスカー・ニーマイヤーのPVとしても楽しめるかも。

ブラジルに滞在中、何度もサンバナイトに繰り出した。
ボサノヴァとサンバが混じったブラジリアンミュージックにのせて、
お酒を飲みながら思い思いに踊る。ほんっとうに気持ちいい。

ちょっとだけイメージが誇張されているけど(サンバの水着みたいな
格好とか。あの格好はカーニバルのときだけ)、
あの空気感が懐かしくって何回も見返してます。

リオデジャネイロの路面電車、街角でたむろしてリズムにのる住民達。

行ったことがある方は懐かしい景色をぜひ、
行ったことがない方も、ブラジルの開放的なエネルギーを感じるムービーを
よかったらぜひ。

とてつもなく巨大で、どうしようもなく複雑でエネルギッシュなあの国、
本当に大好き。


固有の文化を持つイタリアの街:食べもの編 Ⅰ

2013-01-24 15.39.13

いかにもイタリアっぽいおじちゃんが持っているこのパン、
“コッピア フェラレーゼ”という名前の、私が住む街フェラーラtypicalのパンです。
カニみたいなパン。

レストラン/トラットリアで席につくと、まずパンとオリーブオイルが出てくるのですが
(これがまた美味しい!)、そんなときはこのカニパンの胴体が半分に割られて出てきます。

ところで、イタリアの街は、ほんとに驚くほど各街に特徴があります。
歴史も文化も街並みも、そしてイタリアといえば忘れてならない料理も。

フェラーラから電車で30分ほどいくとボローニャの街に着くのですが、
なんとボローニャではこのパンは食べられない。(売っていない)
他にも、カペラッチというパスタが名物なのですが、これもボローニャでは食べられない。
もちろん、ボローニャ名物もフェラーラでは滅多に食べられない。

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(カペラッチ:帽子型のパスタにパンプキンが入っていて、お肉とポモドーロで作られたソースで絡められている。美味しい。)

30分というと新宿から東京駅くらい、高田馬場から所沢くらい?
その距離で、土地の料理が全く変わるから驚きです。

その名物は、もちろん土地のもので作られていて、誰もがその料理に誇りを持っている。
自分たちの土地で作られた作物を購入して食生活を営むことを、
イタリアでは“キロメートル・ゼロ”と言います。日本でいう地産地消の概念に近い。

“イタリアは街ごとに特徴が強くて、街に対する愛着もとても強い”。
この理由のヒントを掴むことも、私のテーマの一つです。

さて、このパンやさんで写真を撮らせてもらってごはんを食べていたところ、
おじちゃんがウィンクをしながらドルチェをプレゼントしてくれました。
イタリアでは、エレベータで乗り合わせたり電車で相席になったり、
むしろ買い物にいくだけでも何か面白いことが起こる確率が高いので、
毎日外を出歩くのも楽しいです。

少しずつ少しずつ春めいてきて(といっても気温はマイナスですが)、
なんだかワクワクしているこの頃です。


タイムバンキングを500m地域で

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週末参加した、ボローニャの参加型地域デザイン グループのその後。
2日間の住民とのワークショップの結果、2つのプロジェクトが決まりました。

•“Banca del tempo locale e semplificata” (タイムバンキング)
•“riciclare donando” (リサイクルエクスチェンジ)

このグループ、ちょっとユニークで、一つのストリートを中心に活動しているのです。
ヨーロッパの全ての道に名前があることは有名だけど、その道の1つ、
500メートル程のストリート沿いに住むネイバーフッドを中心に
活動している団体です。
(同じく南米も道に名前がついている。アメリカもそのはず。他のエリアはどうだろうー。
日本の住所の付け方は、都市計画界でもよくネタとして紹介されます)。

このエリアに住んでいる若者が、住民を巻き込んで活動開始して早5年。
さすが場数を踏んでいる住民達、数時間でここまで能動的に物事が決まるとは。

このプロジェクトの一つ、「タイムバンキング」のコンセプトを知らなくて、調べてみた。
ら、ちょっと面白かったので紹介します。
起こりは1980年代のアメリカ。端的にいうと、時間を交換してコミュニティを育むもの。
ヨーロッパでも各地に広がっており、日本でも幾つか事例があるようです。(詳説は文末)

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何がナイスだと思ったか。
物物交換のシステムは、地域活性でよく聞く手段。だけどここを“タイム”とするのが、
改めて今の時代に添うスタイルなんじゃないかと思った。

イタリアに暮らして感銘を受けたのが、各街に横たわる、この繋がりの深いコミュニティ感。
街と人、人と人の繋がりが圧倒的に強い。(都会と地方の差こそあれ、平均的にもやはり強い)
この強い要因の一つが、“時間を共有する”感覚/優先順位の高さだと思う。
親しい人たちとホームパーティーで食事をゆっくりとって、
行きつけのカフェに通い続け、近所の人たちと頻繁に挨拶を交わして、
一つの街の空間(広場)を共有して、共に時間をすごす。(※広場 だいじ。大テーマです。)
今の社会は、時間と場所を超えて、個人で効率的に動けるように創られてきているけれど、
じつは無駄ととらえられていた“時間の共有”、“共に過ごす感覚”が
ここまで人を街に/住民同士に近づけているんじゃないかなあと、
イタリアの街の蓄積された結果を見て思っていたのです。
そしていま日本でも、改めてこの“時間の共有”に注意が向き始めていることを感じる。

それが小さな500メートルほどのエリアで集中的に実施される。
この“時間”を前提にした取り組みは、物物交換とは
ちょっと違う結果になってくるんじゃないかなと。

欲張って言うなら、タイムバンクのような取り組みだけじゃなく、
物理的・社会的なデザインで、時間の共有をさりげなく仕掛けていけたらいいなと
妄想を始めました。

そんなわけでまず、ボローニャで始まる取り組みに注目して行きたいと思います。

 

–*タイムバンキングについて

タイムバンキングは1980年代にアメリカで始まった取り組みで、ヨーロッパでも数々事例がある。
イギリスの地域の事例だと、こんなかんじ。
 ・地域にタイムセンターという場所を設けて、ホームベースとする
 (コミュニティの人がオープンに立ち寄れる)
 ・タイムブローカーと呼ばれる人がマネージメントする(名前がかっこいい!笑)
   └登録者の特技・今後やりたいことなどなどを把握する
 ・住民の希望に添って時間を交換する。管理の仕方は数パターン(後述) 
 ・1時間活動すると、1クレジット発行される
 ・参加者全員の合計タイムクレジットが一定に達したらみんなでイベントを開催するなど、
    タイムクレジットの使用を共有化する仕掛けも工夫しているそう。

この取り組みは、2008年英国都市再生協会(BURA) コミュニティ再生大賞を受賞するなど内外の評価も高いとか。日本でも、主に高齢者介護のボランティアとして使われてきた方法(時間預託、という言葉が使われていたそう)

ちなみにこの取り組み、地域経営コンサルタントの原啓介さんが、
福岡県八女市上陽町で社会実験をする前の考察と、実施後のレポートがウェブ上で発見できる。
これはありがたい〜〜
イギリスやアメリカの事例も見れます。

・社会実験前:
http://foopdedoo.net/hara-ksk/2010/09/post-255.html
・社会実験後:
http://www.mlit.go.jp/common/000140757.pdf


野菜のかしこい買い方

2013-01-22 15.07.01

ちょっと訳あって、スーパーの量り売りの機械を調べています。
イタリアのスーパーはほぼ全てに野菜の量り売りシステムが導入されています。
おそらくヨーロッパ全土?今年住んだ南米各国にも。

このシステム、ご存知な方も多いと思うけども、
野菜の種類ごとに値段(○€/kg)が定められていて、必要な数だけ
量りに置いてボタンを押します。(トマト一つとっても、種類ごとに値段が違う)
出てきたバーコードを野菜(を入れた袋)に貼って、レジに持っていくもの。
パック詰めにしないから不揃いの野菜でも大丈夫。
みんな自分にあわせた大きさの野菜・果物を買っていきます。
とても性善説で作られたシステム。

必要量にあわせて買えるから日本の一人暮らし形態にはぴったり!
(イタリアで一人暮らしは珍しい。学生はほぼ漏れなくシェアハウス。)

日本にも導入されたらいいのにと何度も思います。なぜ導入されないのだろう…
積み上げてきたシステムを崩すのも大変だろうけど….

2013-01-22 15.07.29

イタリアに来てから、野菜・果物の美味しさと安さに驚喜して過ごしていたので、
日本の高額な野菜生活を乗り越えていけるか心配…!
農家さんと直送契約して暮らしていけたらと、いまから検討中です。
既にトライされているかた、ぜひ教えてください。

※ちなみにコチラの「タダヤサイドットコム」、
不揃いで出荷できなかった野菜を格安or無料で販売しているサービスとのこと!
要チェックです。
http://www.tadayasai.com/


カフェは地域コミュニティの中心地

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南米&モロッコからイタリアに戻って1週間。イタリアでカフェに行くと、すごくほっとする。
イタリアの街全体に広がる、“街がひとつの家族”感覚は、
街のあちこちで起きるコミュニケーションから生まれていると思う。
そのなかでも、“カフェ”が すごく重要な役割を担っている。

イタリアのカフェは、日本の“カフェ”とは大違い。
・基本立ち飲み。一杯飲んでお喋りしてサッと出ていく。
・至るところにある。どれくらいかというと、日本の自販機の間隔と同じくらい。(イメージ)
・“カフェ”を頼んで出てくるのはエスプレッソ。クイッと飲むもの。
・朝早くから夜まで営業
・初対面でも連れ立っていく社交の場でもある。連れタバコの感覚に似ている(吸わないけど)
 –日本のカフェは、親しい友人と深く話すために行く場所、という
 イメージが強い気がするから、全く違う。イタリアに来て、知り合ったばかりの
友人達に、「カフェ行く?」て言われたときは、
「なんで?どういうこと??」とびっくりした(懐かしい….)

Exif_JPEG_PICTURE(これはカプチーノ。)

イタリア人は、そんなカフェに一日何度も行く。
例えば、出勤前にさっとエスプレッソを一杯+甘いコルネット(クロワッサン)、
授業や仕事の合間の少し長い休み時間に連れ立って一杯、
ランチのあとにもう一杯…
これだけ頻繁に行く場所だから、誰もが“お気に入りのカフェ”を持っている。
カフェのオーナー達もそろって快活、お喋り上手。

家の近くや職場の近くのお気に入りのカフェに行くと、多くの人たちが顔見知り。
美味しいエスプレッソが飲めること、コルネットが美味しいことはとても重要。
そしてカフェのオーナーや、常連のご近所さんたちとのお喋りも大事な要素。
調子はどうだい、元気かい?これからどこ行くんだい?ていう、何気ない会話が繰り広げられる。

毎日の何気ない会話だけど、積み上げるとものすごい数の毎日を一緒に過ごしている。
その中心にあるカフェは、地域に根ざした強力なコミュニティのハブになっている。
おじいちゃんもおばあちゃんも、子どもから大人まで
ほんとうに沢山の世代が混じり合う場所。

きっと体験してもらうとわかるはず。とても豊かな時間が流れているのです。

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こういう場所、日本でいうと何に当たるんだろう。
毎日のように近所で多世代が自然に交流する場所、、、

こんな場所が1つの地域からでもつくれたら、生活の彩りがぐっと変わってくる気がするのです。

facebookページ;世界中の地域を旅して学ぶ留学記 -Sustainable City Design

 


Shared Experience – 共有体験

Ferrara4

-What is sustainable city?
-What is the future vision for Japanese local?
-How can we make innovative action culture in local?

この留学期間は、信じられない幅の経験の連続でした。
世界各地の都市を訪れ、新鮮な暮らしや街のあり方を知ったり、
各地のプロジェクトで日本と共通する課題を発見したり。
とてもユニークな取り組み・イノベーティブな活動に出会うことも度々あります。

そして、この発見した出来事は、日本で地域づくりに取り組むみなさんからは
どのように映るのだろう?と考えることが度々ありました。

この経験を、同じテーマに興味があるみなさんと少しずつでもシェアし、
日本で(もしくは世界の別の場所で)動くみなさんとゆるやかに対話しながら
考えを深めていけたら、
そして一人ではなく、多くの視点やアイディアから、

-サステナブルな都市とは?
-日本の地域の未来像とは?
-イノベーティブな行動が起き続ける場所をつくるには?

というテーマを考えていけたらと思い、
Facebookページを作ってみることにしました。
世界中の地域を旅して学ぶ留学記 -Sustainable City Design
公開設定前なので、数日後にアクセスできるようになるはずです。

海外で見てきた機会を、自分だけでなく、多くの共有体験にできたらと思っています。

等身大でゆるゆると共有していけたらと思いますので
よろしければぜひおつきあいください!

※2012年3月〜
イタリアでの専門レクチャー
ヨーロッパ・南米(チリ・ブラジル)各国ローカルでの地域デザイン実践プロジェクト
ブラジル州政府インターン
イタリアでのプロジェクト ←今ココ
ベトナム
・・・・vediamo.

【留学中訪れた/プロジェクトを実施した国/街】
▼イタリア:
フェラーラ、ベネチア、ミラノ、ベローナ、チンクエテッレ、ジェノバ、ブラ、アルバ、マテーラ、アルベロベッロ、ナポリ、アマルフィ、ポンペイ、バリ
▼スペイン:バルセロナ
▼イギリス:ロンドン
▼フィンランド:ヘルシンキ、ヴォルケアコスキ
▼チリ:サンティアゴ、プコン、ビヤリカ
▼アルゼンチン:メンドーサ、コルドバ、ポルトイグアス
▼ペルー:クスコ、アグアカリエンテ
▼ブラジル:
アントニーナ、クリチバ、サンパウロ、リオデジャネイロ、サルバドール、ブラジリア、フォスドイグアス、モヘテス
▼スペイン:マドリード
▼モロッコ:フェズ、マラケシュ、メルズーガ
▼イタリア:
オルビエート、フェラーラ ←今ココ


アラブ世界より帰還

Morocco

初のアラブ世界、アフリカ大陸への旅は予想を超えたインパクトでした。
今まで知らなかった 世界の大きな文脈の、別の扉を開いた感覚。

イスラム文化の叡智、厳しい自然に対応した建築や服装、
芸術的洗練さや土着の装飾。
国の栄枯盛衰、そしてサハラ砂漠の圧倒的な景色。

ひとつの地域を知っていくごとに、沢山の暮らしの営みや可能性を知れて、
それが自分たちの深い価値観に加わって、
これからつくっていくであろうモノ達に繋がるのが予感できる。それがまた嬉しい。

世界はほんとに面白い。世界で動く友人たちもたまらなく面白い。
そんな旅の振り返り!


サハラ砂漠

Sahara desert
夜も朝も夕方も、ただただすごかった。
星空の向こうに現れた砂漠は、おとぎ話の中に居るみたいだった。
朝焼けにうつる巨大な砂の山と、ずーっと向こうまで続くなだらかな景色に
現実感を失った。

砂漠の砂は細かくて細かくて滑らかで。
あの感動は予想してなかった。

in Sahara desert! it was amazing, amazing experience.