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ミラノサローネ

とうとう今日から行ってきます!

ミラノサローネとは、ミラノの見本市会場を発端に、
ミラノじゅうでたくさんの展示会が開催されているこの1週間のことを指します。
5〜7こくらいの展示会が、同時多発的に開催されてるのだ。

今日21日はフオーリサローネ(見本市の”外で”開催されている、という意味)を
ぐるぐるまわってくる予定。
インテリアショップやギャラリーが多いBRERA地区で開催するBRERA Design Districtと、
トルトーナ地区で開催のTortona Design Weekなどが有名。

トルトーナ地区、人気の高いSpazio Rossana Orlandiや、
ISSEY MIYAKE、これに便乗して安藤忠雄のDuvetica Milano Shopも見てきたいな。

で、地図にプロットしてたらこんな時間。
http://maps.google.com/maps?hl=ja&tab=Xl
眠らないほうがいいんじゃないだろうか。
あさごはんランチボックスに入れて、しゅっぱーつ(5時半発!)


HOME GALLERY

とっても素敵な概念に出会った!イタリア版住み開き。
小さな写真コンペティションに招待されて行ったところ、そこはHome Gallery、ご夫婦の住まいがそのままギャラリーになってました。半分はコレクション、半分はアーティストを招いてシーズンごとに入れ替わります。なんて素敵な模様替え。
ベッドルームにもキッチンにもアートが飾られ、色んな方が出入りする。 この概念とお洒落さ、輸入したい! 
※追って詳しくまとめます。


logs

書き留めていかないと流れていっちゃう。
色んなところに書いた言葉あつめ。ここ一週間。

先週日曜、西新宿の軍艦マンションに行ってきた。
http://www.realrole.jp/gunkan/
↑これが復活するっていう、出航イベント

沢山、沢山人がいた。
建築でもサブカルアートでもない人もほんとに沢山いた。
すごく違和感があった。ちょっと前ならこのイベント、ここまで人集まったかな。
この人の集まりは、変化した伝播メディアの仕業に見えた。
行動が確実に変わってるのを目の当たりにしたきがするのです。

“建築家、渡邊洋治氏の代表作として今も残る第3スカイビルは、
1970年に竣工した地上14階、地下1階建ての建物。
シルバーに塗られた躯体、横起きされた給水塔、ユニットにわかれた
各室など軍艦をモチーフとしたデザインが施され、俗に軍艦マンションと呼ばれている。
狂気の建築家、異端の建築家と呼ばれていた渡邊氏は、陸軍船舶兵出身という経歴をもち、
その影響がうかがえる独特のデザインの建築物をいくつも手掛けた。
軍艦マンションという通称を持つ第3スカイビルは、その中の代表ともいわれる建物。”

 

そのあと行ったのは、オペラシティのICC。オープンスペース2010。
http://www.ntticc.or.jp/Archive/2010/Openspace2010/index_j.html

クワクボリョウタ。
只、ペンや籠や金網などの雑貨を置いて、間に模型電車を走らす。
その電車が影絵を壁に映して進む。
それだけなのに、こんなに室内を変えてしまえる!
テクノロジーじゃない、場の距離と光の効果をアナログに、巧みに使って、
驚く体験をさせられた。
これはかっこいい。

http://www.ntticc.or.jp/Archive/2010/Openspace2010/Works/thetenthsentiment_j.html

もうひとつ、グレゴリー・バーサミアン。
http://www.ntticc.or.jp/Archive/2010/Openspace2010/Works/juggler_j.html
騙された、こっちの視覚の粗を使われた。何が起きてるか理解に時間がかかった。
ジェームズ・タレル然り、人間の五感を利用して 新しい世界を
見せてくれる現代アートが好きです。この驚きの体験が好きです。

 

志水児王のクライゼンフラスコを見ながら思った。
http://www.ntticc.or.jp/Archive/2010/Vibrations_of_Entities/works/work03_j.html

あたしは絵画や現代アートを見ていると、どういう感覚と表現していいかわからないのだけど
とても心がおちつく。
この不思議な部屋のなかで、地面にすわって、すーっとした顔をしている人が何人かいた。
そうだよね、そういう感覚だよね。そのあなたの顔を、
家でのんびりねそべっているときにする人もいるし、他の友人は、なにより
一生懸命働いているときが、一番こころが落ち着いていそうだなあ。

前日に、大学時代の友人に久しぶりにあって話していた。
彼女は、とにかく誰かのために生活を整えることがとても好きなのだという。
そしてその状態でいることが必要なんだって。

それが、できれば好きな人のためだと嬉しいと、探していた。

 

それでね、結局全ては、”癒し”なんじゃないかと思った。
美しいものを見ることも、物を作ることも、必死で頑張ることも。
歌うことも、家でねそべってのんびりすることも、感動することも悲しむことも。
人を愛することも、誰かに尽くすことも。
魂が癒される行為は人それぞれで、
それぞれが、自分のそれを求めてる気がした。
なんだか違う次元の行動に見られているけど、全部おんなじだって おなかに落ちてきたのです。
そう思うと、すーっと肩のちからがぬけた。

…まだ言葉にならないなぁ

 



REALITY LAB / 21_21 design sight

21_21 design sightで展示中の、三宅一生を中心としたREALITY LABを見てきた。
この取り組みが素晴らしかった。

 
・21_21 dezign sight
・reality lab

三宅一生がreality labの取り組みを始めようと思い立ったきっかけが、 「われわれはどこへ行くのか?」という本だったみたい。
見出し文。”われわれとは何か?文明とは?環境とは?生命とは?宇宙の始まりから人類の運命まで、壮大なスケールの地球学的人間論。”
今回の展示の前半は、この本に関係するもの。


” マーチソン隕石
地球の水の素、 太陽系最古の物質と同じ種類の、炭素質コンドライトと分類される隕石で、有機物や水や水が大量に含まれている。このような物質が地球に降ってきて、蒸発し、大気や海や生命のもとになったと考えられる。1969年オーストラリアに落下し、その直後に回収され分析された。”

すごいパースペクティブ。

火星から飛んできた隕石に地球が大衝撃を受けて、そのとき微生物がうごめいた様子が記録されてる岩石 とかが、展示されてた。
時間軸がとほうもない・・・!
最近やっと200年くらい前までの時間軸が持ててきたかなあとぼんやりと思ってたけど、一気に放り投げられた。



後半は、ISSEI MIYAKEのreality labの展示。
この本にインスピレーションを受けた彼が、6人の若い仲間たちと始めた活動。
ポリエステルから再生可能な繊維を開発し、織り方に工夫を重ねて重ねて肌心地を研究し、
染織に工夫を凝らし、そして折り紙のように服をつくる。

再生可能繊維は松山で、織りは私の地元福井で、染色を石川でと各地のものづくりの力を総動員した。
折り紙のような形成には、最先端の立体造形・数学のシュミレーション技術が使われていた。

展示の途中にはドキュメンタリーも上映されていて、
日本の地方のものづくり、職人との協働と葛藤が描かれていた。

地元福井は繊維の町で、女も機織りに出て一人前の風土があった。
だからいまでも共働き率No1だったりする。
小さい頃は、おばあちゃんの機織りこうばによく遊びに行っていた。
機織り機はものすごい音で稼働する。だからおばあちゃんたちはすごく耳が悪くなった。
むき出しの機械で、ともすれば指を切ってしまう可能性もある。

ドキュメンタリーを見ながら、あの大きな音と、目の前で細かい目が織り上げられていく布地がうかんだ。
魔法みたいに細かい目地が重なって、おばあちゃんが少し機械を操作すると
目地が一気に形を変える。一ヵ所でも重なりが違うと、機械を全部止めて手で直す。
とんでもない仕事だなあ!って思ったのを覚えている。

こんな形で地元のものづくりに出会えたことが、なんだかとっても嬉しかった。
4年前くらい、トップランナーか何かで川崎和男さんの回を見た感覚に似てる。
こういうことがしたい、こんな風にかかわりたい。

研究に研究を重ねた生地の開発、折り紙をモチーフに立体化させたデザイン。
台のうえに平たく折りたたまれた服は、持ち上げると様々な服や小物へ変身し、
そして忠実に折を再現してまた平たくなる。
なんども形を確かめて服を触った。ほんとに美しかった。



帰りしな、彼にインスピレーションを与えた本の内容が気になって
購入して読んでみた。
ここ一年、世の中の現象を捉えるために、歴史とか哲学、社会科学的な考え方を読んでた。
けどこの本が、地球をシステムとして捉える科学的な視点を届けてくれた。複雑な数式が解けたような感覚。
この本を読んだあとだからこそ、三宅一生が何をしようとしていたか、もっと近くで分かった。

それでね、ひとつとっても腑に落ちてしまったことがあったんだ。
嬉しくって電車のなかでにやにやしてたと思う。
よるべのひとつになりますように。


三影堂撮影芸術中心

京に行ってきた。先週。とても大事な用事があって。

そこで艾未未(アイ・ウェイウェイ)が作ったギャラリーに連れていってもらった。
http://www.threeshadows.cn/jp/index_jp.htm
ギャラリーの名前は「三影堂撮影芸術中心」。草場地にある。
中国初の写真を専門とする民間の現代アート・センター。
この近くにはアイ・ウェイウェイが作ったギャラリーが点在している。

電動自転車から降りてみてみたら、見たことがある場所。
三影堂撮影芸術中心は去年の夏、森アーツでアイウェイウェイの展示があったとき、
北京の建築家、松原弘典さん(http://www.bma.net.cn/)が解説してくれたところだった。
何枚もの写真が映写されるのを眺めていると、その空間に足を踏み入れて
重厚さがある場所で涼やかな風を感じているような気分になった、
そんな素敵な建物が感じられた。

ここは著名な写真芸術家、ロンロン[榮榮 RongRong]と彼の妻で日本人の
写真家、 インリ[映里 inri]により開設された。
いまは彼らの写真が展示されている。

この展示を見ながら、ぼろぼろ涙が止まらなかった。
二人の生と愛が全ての写真からにじみ出て、見れば見るほどしんしん伝わってきて、
あったかくて、そのときあたしには痛かった。

ある展示会で出会った2人は、共鳴して、そのときから
お互いを被写体に撮影するようになったらしい。
体の中まで暖かいものが届く写真。ぜひ見にいってください。

とてもいい建築。

ここが、取り壊されそうになっているらしい。
アイウェイウェイは、中国に対して反政府的な発言を繰り返しているため、
とうとう圧力がかかったとか。
こんなにいい場所が。


瀬戸内芸術祭 男木島編

瀬戸内芸術祭1日目。瀬戸大橋を渡る。
http://setouchi-artfest.jp/

とにかくこの一週間を通じて、瀬戸内の美しさに
驚かされっぱなしだった。
ほんとうに美しい、雄大な景色。

男木島、いきなりドツボな坂の町。
海に臨んだ傾斜に民家が張りついて、入り組んだ道が巡ってた。
ねじれこむ坂道をのぼって、振り返って臨む瀬戸内海の景色!
何度息をのんだか。

高松の工芸高校の先生、生徒たちと話しながら、
かわいい親子連れとあそびながら、民家をめぐった。

友人、会社の後輩になりそこねた内田くんとしばし合流。
ノマド的に生きる彼、振り返ってみると今回の旅のキーパーソンになった。

夜は直島にわたって、そこから更に小さなボートで
向島にたどりついた。
最近香川に移り住んだ方が運営する、集会所を改装した宿。

三組の旅行人とごはんつくって泊まった。
ひと組はパリから来ている親子連れ。
パリに旅したときにフランス人と恋に落ちて、移り住んだらしい。
高校生と小学生の兄妹がいる。
いまは離婚されて、母子でパリのマレ地区に住んでいる。
すごい、と率直におもった。
地縁のない場所で、とても魅力的に生きていた。

朝は毎日、5時に鳴き出すセミの声で目覚めます。