月別アーカイブ: 2009年9月

寿町

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ピクニックの前日のこと。

寿町をみにいった。例の神田の五人衆。

寿町は、日雇い労働者の宿泊場、ドヤ街としての成り立ちを持つ。
石川町の駅からほんの数分。大きな通りを超えた瞬間に、街の空気が変わる。

ここは日本なのか、と疑うほどの空気、景色の変化。

まちづくりシンポジウムで、隣でパネリストをした方が
この街に新しい顔をつくろうと事業を行っていた。

日雇い労働者で栄えたかつての顔はもうなく、働けなくなった老人たちが
生活保護を受けながら住み続けている。
50%以上が65歳以上。
この一角に経つ建物は、新築も全てが3畳ハウス。
とても奇妙な間取りをしている。外付けの空調の間隔がおかしい。
ドヤの労働者、元労働者のためだけの建物。
でも、このまま高齢化が進めば、この建物はなんのためのものになる?

最近では、若者の生活保護者も街に入りだしたらしい。
若者と老人では、同じ環境でも向かう方向がちがう。エネルギーが屈曲する。

新しく町に入った者と、かつてからいる人々との棲み分けがあった。
その絶妙なバランスを保ちながら、彼はこの町にどう働きかけるか悩んでた。

そのあと、ふらりと黄金町にも足を伸ばした。
「アートによる街の再生」をおおきくうたっている町。

あまりの違いに驚いた。かつて風俗店が並んでいたであろう高架下は、
ガラスと木材でいわゆるオシャレな空間に作り替えられ、
高架の向かいの家並みにも、アーティストの小店のはみ出しが起きていた。
はみだしは、まちづくり的には一つの成功指標。ではあるのだけど。
寄り添うように人が入る町と、主役として入る町。

寿町と黄金町のちがいは、共存するか、撤廃を目指すか。

2つの街の重さを体じゅうにまとって、秦野にむかった。

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幸せの風景を絵に描いたような秦野のまちの、年に一度のお祭り。
竹の職人の作品。

お祭りの日。あの土地の魅力が街中にあふれていた。
代え難い理由のひとつをみつけた。
ここはきっと、貴重な場所なのだと思う。


アーバンピクニック

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豊洲でピクニックした。
三角州。デルタ地帯。
都市のグラフィック書みたいな写真になった。

ほんとはさいしょ丘でもぴくにくした。
けど、そこは入っちゃいけない芝生だった。東京の不思議。

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積み上がるサンドイッチ、おいしいクリームチーズのパテ、おにぎり。
朝からラタトゥイユをつくって、ラム入りバナナブレッドを焼いて、
ゆるやかに誕生日も祝った。

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豊洲の家は、どこかに飛んでいってしまいそうな眺め。


秋遊び

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猪苗代湖。
ちょうど夕暮れごろに通りがかったら、水墨画みたいな景色が広がってた。

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蕎麦の花と、収穫直前の稲穂がとてもきれい。

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小さい頃によく遊んだ草。
節のところをどこか一カ所抜いて、また節に戻す。
どこを抜いたかをあてるゲーム。学校帰りにあてっこして帰った。

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火を起こして、ダッチオーブンでブイヤベースをつくる。

東北のほうに、キャンプに行った。
ものすごい寒かった。
火をおこしたらあたたかくて、火を囲んで、ワインを飲んで話した。
毛布にくるまって、テントのなかで眠った。

すきな空気感とか、すきな感覚が、とてもよくわかるようになる。
大人になるにつれ。


SENSEWARE

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秋晴れが気持ちいい日が続いてる。
代々木公園。子供たちがはしりまわって、青春してた。

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ガパオ、シーハビールで芝生ランチ。
乃木坂に移動したら、野菜市場にでくわした。
だいすきなトマトと梨を手にいれて、21_21 DESIGN SIGHTにむかう。
またも、芝生にねころぶ。さいきん、芝生にでくわすこともふえた。

21_21でSENSEWAREをみてきた。 http://tokyofiber.com/ja/
デザイナーや建築家が、日本の人工繊維の可能性をさぐって表現した試み。
ミラノトリエンナーレで大反響を得た同展の、凱旋展。

日本が古くから誇る繊維業、その先を、開発者・デザイナーが
一体になって取り組んだ。
技術と繊細なデザインの融合が、とても日本らしいとかんじた。

産業の歴史にはうとい、が、
繊維業は、私の地元北陸が繊維バレーと呼ばれた場所であったこともあって、
身近な産業のひとつだった。
地元でいちばんおおきな企業も繊維業で、おばあちゃんの機織りもよく見に行った。

隈研吾の、光ファイバーを埋め込んだコンクリートの素材が、
全く新しい空間表現をしていた。
「建築の意味すら変える可能性がここにある」
技術が可能にする表現。

また芝生でのんびりして、帰宅。
手に入れたトマトで、おいしいごはんをたべた。

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結婚式

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かわいいかわいい会社の先輩が、結婚した。

あまりのかわいさに、みんなを幸せなきもちにさせる。

みんなが二人を大好きなことがびんびんつたわる、

あったかい会。

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ほんとにおめでとう、のりちゃん。


Green Strawberry

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友人のライブに呼ばれて、行ってきた。
とっても、とても素敵だった。
いつも見ているあのこが、全然違うひとみたいだった。

キラキラしてたー
楽しくてたまらなそうだった。
キラキラしていてせつないくらいだった。


積分

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一つ一つの選択はのぞむ方向に集まっているのか。
毎日はちゃんと積み上がっているんだろうか。
力は養われているのか、つけていく力はこれでただしいのか。
足元がふらついて、空を切る感覚がただよう。
これは、きつい。

しゃんと立っていたいのに。

海外で手探りにがんばってる、大事な人たちに勇気づけられる。
このあたりで、踏ん張らなきゃ、一回。

夜中の独り言。


トーマス・マン

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友人のお父さんが、大学で西洋史を教えていた。
その影響で、友人もきづいたら西洋史を専攻していたんだって言ってた。
専攻してしまっていたんだ、って。
エディプスが垣間見えた。なんとなくわかる。

興奮して、いまとても読みたかった本、読んだことあるか聞いてみた。
これは読んだことある?これはどう?
あえて避けて通ってきたけど、家にはある、かしてあげようか。って。

一週間後、おっきな紙袋をもらった。
中からでてきたのは、もの凄い厚さのトーマス・マン。
まさかこんなにいかついハードカバーで、一冊でくるとは。スゴイ。
丸山真男は、友人の父と、その前の持ち主が引いた線がのこっていた。
うれしい、これは。
ニーチェは家にはなかったから、わざわざ買ってきてくださったらしい。
そんな。感動。友人父に、勝手に惚れこむ。

でもねいまは、2冊めの岡倉天心、東洋の理想に夢中なの。
お借りした本、いつ読もう。贅沢ななやみにぬくぬくする。

あー、日本を旅したくなる。
そっか、みんなは学生のころ、こんな気持ちで日本を旅していたのかな。

虫食いだけど、読みたい欲求にしたがって、読みたいものから手をつける。


初秋のころ

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ジブリを連想するような美しい風景。

今年の夏、伊豆3回目。
3回めにして叶った大室山。

日本でいちばんあたらしい休火山。
芝生のような草でおおわれた、ぽっこりしたかわいい山。
山肌は毎年の山焼きで、短くこんもりととのってる。

リフトでのぼると、だんだん、目の前のシャボテン公園(天ない!翠!)、
緑に覆われた民家、林、その向こうの相模湾の海が見えてくる。
ほんとうに美しい景色。

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何にもさえぎられることなくこんな景色がみえるなんて、ふしぎ。

今週もいい週末。

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METAMORPHOSE

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METAMORPHOSEに行ってきた。オールナイト音楽フェスティバル。

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湘南の海岸線を走って、みんなが集まるまで芝生でお酒を飲みながら待って、
夕暮れと同時に音楽がはじまる。山の中のステージ。

夜には小さな赤や黄色の光が丘の道に並べられて、サインになる。
この日は満月。
音楽を聴いて踊っていると月が現れて、これ以上ない雰囲気を醸し出していた。
月をながめて話した。

夜明けごろの音楽が、また本当にすばらしかった。
このイベント、自然の力をものすごく借りて、雰囲気をつくりあげてる。

朝、7時ごろ、PLANETの丘のステージの、
心地よい音楽の疾走感と朝の風。

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メタモ、来年もいきたい。

断崖絶壁の海を見て、魚介を食べて、温泉に入ってお昼寝して帰った。

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前景に海しか見えない露天風呂。赤沢温泉。伊豆方面に行ったら必ず立ち寄りたい。

帰り道、ものすごい綺麗な夕焼けと、水墨画みたいに浮き上がる富士山に遭遇した。
日が暮れたら、大きな満月と美しい夜景が見れた。
完璧すぎる自然の演出。感動して涙が出そうだった。

今年の夏、いちばんの思い出はなんだった? なんて話をしながら帰った。

かけがえのない時間。

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丹下健三の誕生日 東京カテドラルにて

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上京してきて最初の衝撃が、東京カテドラルだった。

1年生の初夏、試験が早くおわった仲間たちと、太陽に負けそうになりながら

東京じゅうを歩いて建築を見て回った。

カテドラルに辿り着いたあとは、誰も話さずに何時間もそこにいた。

SOFT ARCHITECTURE @ St. Mary’s Cathedral, Tokyo

ギリシャ帰りの中村しょうちゃんと、カテドラルにいった。

9月4日は丹下健三氏の誕生日。

ちょうど時期重なって、展示会をやっていた。

大空間のなかでパイプオルガンが演奏され、音楽に光が呼応して、

幻想的な空間があらわれていた。

カテドラルがいっそう浄化の力を持って沢山の人を留めているみたいだった。

礼拝堂の椅子で目を閉じる人、床に座って見上げる人。

地下聖堂に設計主旨や建設の経過が展示されていて(普段は入れない)

丹下氏がカトリック教会の精神をいかにあらわすか、

街の中心としての場の設計をどうつくりあげていったかが記述されていた。

順路を回って、丹下氏のお墓の前に来たときに。

2005年、彼が亡くなったときの磯崎新の弔辞が展示されていた。

打たれた。転載します。

丹下健三先生

先生の手がけられた数多くの建築のなかでも、とりわけ気品にあふれ聖なる空間へと昇華したかにみえる、もっとも気に入ったおられたに違いないこの東京カテドラルに、今日は大勢の弟子どもが参集しております。

おわかれに来たのではありません。たった一言でもいい。最後のお言葉を聞きたい。<建築>そのものに化身されていた先生のお言葉がまだ聞けるのではないか、そんな想いでここにいるのです。

お前たち、本当に俺の弟子か、とにが笑いなさっているかも知れませんが、私たちは皆、そのように考えております。あるものは直接手をとって教えていただきました。あるものには鋭く行く先を示されました。あるものは、はるかにお仕事ぶりを拝見して、先達と心に決めてまいりました。

だが不肖の弟子どもよ、とお叱りを受けそうな気がします。このうち誰が、先生の抱かれた壮大な構想のほんのかけらでも受け継ぎえているのか、みずからかえりみて忸怩たるものがあります。

建築することとは、単に街や建物を設計することではない、人々が生きているその場のすべて、社会、都市、国家にいたるまでを構想し、それを眼に見えるように組みたてることだ。これが、私たちが教えて頂いた<建築>の本義であります。

先生はこの本義を体現されていました。 <建築>の化身だと私が考える由縁であります。

丹下健三先生が活躍を始められた20世紀中期の日本では、国家がそのような建築を望んでいました。先生の比類なき構想力が思う存分発揮されました。このとき日本の近代建築は世界のものになりました。今では、20世紀の世界の建築史はケンゾウ・タンゲの名前をはずして語れなくなったといえるでしょう。我が師の栄誉をたたえよう、

弟子どもだけでなく、日本という国家もそういうでしょう。

だが、と柔和な顔をされながら、鋭い眼の奥底から、わが師は語りかけられているように私は感じているのです。

君たちはいったい、これから何をやろうとしているのかね。私は半世紀以上も前にこの国家の肖像を描いてやったのだよ。何ひとつ満足できる時代じゃなかった。そんなきびしいなかでも<建築>するという志さえあれば、その肖像は生み出すことができた。ところがこの満ち足りた時代になってみたら、日本という国家はさまよっている。

<建築>が消えている。

わが弟子たちよ、いったいどういうわけなのだ。

丹下健三先生はこういって、嘆かれていると私は思うのです。

ウィルという言葉には意思とともに、遺言という意味があります。先生が遺された作品の数々がそのままウィルにあてうるでしょう。だがそれだけではない。もうひとつの意味である意志、つまり<建築>を構築しようとする意志、それを忘れてはいけない。

半世紀に渡ってひとりの弟子として師事したあげくに私はやっと、これだけの推量ができるようになりましたが、不肖の弟子のひとりとして、これが並々ならぬ難問であることがいま身にしみてきつつあります。

そこで、私は誰もが口にする、やすらかにお眠りくださいという決まり文句をいいたくありません。

丹下健三先生、眼をみひらいて、見守っていてください。

弟子どもが道をふみはずさずに、先生の遺志をついで行くことができるかどうかを。

弟子の甘えで、申し上げました。

弟子のひとり
磯崎新

できるだけ、来たいのだ。この場所には。


神田の夜

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夜な夜な神田に集まってる。

神田から歩いて10分くらいにあるお店。道に少しはみ出している。

古い古い応接室にある棚が、テーブルになっていたりする。

椅子の2つに1つは発砲スチロール製。

天井に素敵なRがかかっていて、いつ行ってもお店に来ている人たちがいる。

今日はGENが主役をもっていった。

弦 源 現 幻 眩 玄 原 言 元

にほんご。

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水と踊りの街

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郡上八幡にいきたいのだ。

水と踊りの街。

街じゅうを豊かな水が流れ、

川の水を日常的に取り入れる文化が残っていて、

夏には、32夜にわたって踊りが踊られるらしい。

クライマックスは徹夜踊りが3日3晩つづく。

踊りのときに行きたい。来年お盆かな。

今田の山が近いから、山に登って郡上八幡にも寄れたらいいな。

http://www.hotakadakesanso.com/

今田の山小屋。

さいきん少しだけ、日本の古代文化を読んでいる。

「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる」
の歌詞で知られる郡上おどりは400年にわたって歌い踊り続けられてきたもので、もともと江戸時代に士農工商の融和を図るため奨励されて盛んになったものです。

古代とはちょっとちがった。

水の街がみたいなー。

平日だと、夜の写真しか撮れないことが分かった。

これはあたしが撮った写真じゃない。