イタリアには”パッセジャータ”という かなり面白い文化があります。
街のある”決まった通り”を、街じゅうのひとが決まった時間に
ゆっくり行き来して散歩するんです。行き来、するんです。繰り返し歩く。
そのときはシャワーを浴びてお洒落な服に着替えて、
お気に入りの香水をつけて出かけます。
時間帯はだいたい夕食前か、夕食後から真夜中。週末に週中しがち。
そして数時間歩いているあいだに、近所じゅうの知り合いにあって、
出会っては喋り、喋っては歩く。
この文化、少し前はどこにでもあったらしいのだけど、
特に小さな街に強く残っていることが多い。
そしてとうとう今日、南イタリアの街でホンモノのパッセジャータに出会った!
これ、0時前後の写真。
街中の大人から子供までがある決まった通りを行ったり来たりして、
道の端っこでくるっと振り向いて戻ります。
この街では、土曜の夜はパッセジャータのために、
ある通りがコムーネにより通行禁止になるらしい。公的に守られている文化。笑
日中ずっと外に出て喋っているリタイヤしたおじさまたちといい、
コミュニケーションの取り方が深いところから全くちがう。
ほんとに面白い。
彼らが一生のうちに喋っている時間を足し上げると、日本人はその
20分の1もコミュニケーションを取っていないんじゃないかと思う。
善し悪しじゃないとおもうけど、
ほんとうに、文化、習慣、プライオリティがほんとうにちがう。