世界遺産に指定されているイタリア・ポー川流域に、ボギエラという小さな街があります。
ここはニンニクを始めとする農業で有名な場所。
貴重な建築が点在する世界遺産地域のなかで作物が作られながら、
農風景や文化が守られています。
見てください、この素敵なニンニク!笑
このボギエラのコムーネ(自治体)と、ここを拠点とする農作物の会社にインタビューに行ってきました。
なんだか、まさにイタリアのスローフードの理念を体現しているような場所。
かつて貧しかった土地で、農家と地元の農業会社が力を合わせて
質のいい作物を作り続け、貴重な建築を買い取って工場として
リノベーションすることで、景観を守ってきました。
その後、コムーネに所属する熱い男・ダンテさんが、
作物の価値をあげるべく認証制度登録に取り組み(価格も倍増)、
いまは作物の背景にあるストーリーを共有しようと、QRコードを使った情報コミュニケーションに取り組んでいます。
食はまさに文化と強く結びついていて、地元のお祭りでは、ニンニクを女性の髪飾りにするそう。
この土地を愛する人たちが、ゆっくりと、着実に農風景を守りながら
美味しいものを作り続けている。
そしてその背景を共有することで、食文化・土地ごとファンになる人を増やしていく。
まさにイタリアのスローフード理念を体現している地域、とても勉強になります。
きっと日本にも、お互い勉強しあえる地域がありそうだなあ。
何よりも、ここの作物が美味しい!ニンニクが“美しい”と思ったのは初めて。笑