東京あとつぎ息子会議、第1回 開催してきました!
これはね、すごく面白かった。
昨日だけでも面白かったけど、まだ見えてない可能性や意味がもっと出てくる予感がしてる。
(ちょっと今回文章の校正ができてないけど、あげちゃいます)
発端は、友人達にあとつぎ息子・娘が多かったこと。
家業の後を継ごうか継ぐまいか、継ぐならば何か自分の代ならではの
取り組みができないか…て、悶々と悩んでいたのをずっと見てきた。
東京という場だからこそ、修行の意味もこめて、
いろんな地方から出てきた後継ぎ達が沢山いる。
そんな同年代たちが、普通のサラリーマンには共有しがたい考えや悩みをシェアしてみたら
思いもしない反応が起きるかもね、
ということと、
その地を担う後継ぎたちが連携して、物事を面白く動かせるかもよ
ていうのがこの会の主旨です。
修行の場としての東京だからこそ、顔つきあわせる場ができるってもんです。
地方の街の動きに入るたびに思うのは、
その地で家業をしている人たちが、街に与える影響の大きさ。
彼らをつなぐことで、よりクリエイティブになことが動かせる
お手伝いが出来ればと思っています。
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で、結果、集まったのは、
米屋、水産業、築地の鰹節問屋、みかん農業、旅館、建築事務所、瓦屋、鉄工所、不動産。
お坊さんのあとつぎも。
昨日来れなかった人でいうと、
家具屋、山小屋の娘、旅館の娘、海苔屋、能楽師、、、
もー色んな業種の20代中盤〜30代前半の後継ぎたち!
そして大抵が、東京で家業と違う職業に就いている。今は。
それぞれの家業の話がすごく興味深かった。
鉄工所でどのように部材がつくられているか、どんな風に仕事を請け負うか、
老舗鰹節屋の中国への展開、沖縄で栽培したもずくを全国に卸す工程と異業種への働きかけ・・・
すでに独自の展開を仕掛けている人も、家業に関わろうかどうしようか悶々としてる人もいた。
飲み会の場でわいわい話しながら、
互いの家業のアドバイスなんかも飛び出してた。
それぞれの切り口がもう、ほんとに面白かった。
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この会を開く前から考えていたことのひとつに、
小さい頃から家業を意識して、地域社会の縦横の中で生きてきた後継ぎたちは、
なにかものすごいバランス感覚を持ってるのでは、ということがあった。
で、蓋をあけてみたら、やっぱりそうだった。
彼らが集まることで、確実に面白いコトが生まれると思う。
もうひとつ、家業と後継ぎまわりに内包されている問題が
すごく沢山あることに気づいた。
産業のグローバル化と内需への対応、家族の再生、
斜陽産業の次なる展開、地域社会の活性やしがらみ・・・
当たり前かもしれないけど、日本を支える大部分は中小企業で、その一端を担う彼らの周りには
日本の問題の縮図がうずまいてるのだ。
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次なる展開は、
「東京あとつぎ息子会議 オトナの社会科見学ツアー」
〜あとつぎ達の家業案内 築地編〜
それぞれの家業の現場を社会科見学します♪工場の中身、工芸現場も見に行くよ。
そして最後に”おせっかいディスカッション”と称して
アドバイス大会感想大会をします。
その中身を実行するか否かは後継ぎ者に任せるよ、と。
でも色んな視点が入ることはとっても貴重なこと。
のちのちはお客さんを一般公募して、家業や店の認知にも繋げたいなと思ってます。
ウェブコンテンツとしても公開していく予定。
一人では勇気を持てなかったこと、考えきれなかったことも、
この人たちが連携することで、沢山の刺激と勇気と
アイディアが生まれて、必ず面白い方向に向かうと確信した会でした。
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ちなみに昨日の開催場所は3331、千代田区の廃校になった中学校をリノベーションして
アートセンター&ラボラトリーにしたような場所。http://www.3331.jp/
いつもお世話になってます。