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Sustaiable Local Design in Vietnam 2

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今日はバークレーチームと一緒に、香川の下流を再びサーベイしてきました。気温35℃、湿度90% or more…
だけど訪ねる度に、フエの美しさにほんとうに心動かされます。まるで自分の街のように熱を込めて、可能性と課題を話しながらガイドに加わりました。

この都市にある課題は、
▼環境的課題:
毎年起きる洪水、海沿いの浸食による居住地域の危険性、都市の骨格である川の汚染など

▼経済的課題:
遺跡地区と観光産業の接続の悪さ、オルタナティブな経済の育成不足(新産業のマーケティング不足、貧困層への持続可能な提案)、職業と接続した居住地域relocateの必要性など

▼文化的課題:
歴史的価値のある文化の保存、景観や固有文化の価値再認識の必要性

さらには外資により、この都市の文化をおざなりにした大規模開発の提案が進んでいます。

これら山積みの課題の解決策を提案しながら、貴重な文化と美しい景観の持続的発展を目指します。

私のチームのテーマは、この都市を貫く川をmain systemとして捉え、水域全体の history/culture/economy/landscapeの価値を向上させる包括的プログラム。明日は1st strategyのプレゼンテーションデーです。
熱射病になりそうだけど、凄く楽しい。

I’m excited about this sustainable local design workshop in Vietnam! Here, you can see really beautiful landscape and culture in Hue. Day by day, I’ve been addicted to this city with people who came from various countries. Tomorrow is the presentation day for 1st strategy. woo!


Sustainable Local Design in Hue, Vietnam

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ベトナムのプロジェクトが始まりました。
いま滞在しているのは、古都フエ。

“風水”による都市のデザインについて、フランス、スペイン、オーストラリア人達と
真剣に語っています。不思議な感覚。笑
これからあと5カ国くらい加わります。

ヨーロッパからここに来ると、ベトナムはこんなにも
日本に近い文化・振る舞いなのかと、びっくり。

3年前来た時よりよっぽどこの場所の価値を感じます。
この新鮮な感覚も今が勝負な予感。
今のうちに価値と課題をリストアップしたいと思います。

この数日を経て改めて、土地に異質な人々が混ざることは、その土地の再評価を
強く促すことを実感しています。

ラテン圏でのサルーテ(ほっぺにちゅっちゅするやつ)が許されない
人間観距離があるアジア圏・・・。めげずに頑張ります。


今日は行政や都市計画局、大学関係者達とオープニングカンファレンス。
歴史的な遺産と自然の恵みが溢れながらも、多くの課題を抱える

フエの取り組み、本格スタート!

We are talking about city which constructed by
“Feng shui” (really asian concept) with French,
Spanish, Australian and Asian.It’s funny!

But also I feel again that thinking about local
with strangers is very effective.


タイムバンキングを500m地域で

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週末参加した、ボローニャの参加型地域デザイン グループのその後。
2日間の住民とのワークショップの結果、2つのプロジェクトが決まりました。

•“Banca del tempo locale e semplificata” (タイムバンキング)
•“riciclare donando” (リサイクルエクスチェンジ)

このグループ、ちょっとユニークで、一つのストリートを中心に活動しているのです。
ヨーロッパの全ての道に名前があることは有名だけど、その道の1つ、
500メートル程のストリート沿いに住むネイバーフッドを中心に
活動している団体です。
(同じく南米も道に名前がついている。アメリカもそのはず。他のエリアはどうだろうー。
日本の住所の付け方は、都市計画界でもよくネタとして紹介されます)。

このエリアに住んでいる若者が、住民を巻き込んで活動開始して早5年。
さすが場数を踏んでいる住民達、数時間でここまで能動的に物事が決まるとは。

このプロジェクトの一つ、「タイムバンキング」のコンセプトを知らなくて、調べてみた。
ら、ちょっと面白かったので紹介します。
起こりは1980年代のアメリカ。端的にいうと、時間を交換してコミュニティを育むもの。
ヨーロッパでも各地に広がっており、日本でも幾つか事例があるようです。(詳説は文末)

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何がナイスだと思ったか。
物物交換のシステムは、地域活性でよく聞く手段。だけどここを“タイム”とするのが、
改めて今の時代に添うスタイルなんじゃないかと思った。

イタリアに暮らして感銘を受けたのが、各街に横たわる、この繋がりの深いコミュニティ感。
街と人、人と人の繋がりが圧倒的に強い。(都会と地方の差こそあれ、平均的にもやはり強い)
この強い要因の一つが、“時間を共有する”感覚/優先順位の高さだと思う。
親しい人たちとホームパーティーで食事をゆっくりとって、
行きつけのカフェに通い続け、近所の人たちと頻繁に挨拶を交わして、
一つの街の空間(広場)を共有して、共に時間をすごす。(※広場 だいじ。大テーマです。)
今の社会は、時間と場所を超えて、個人で効率的に動けるように創られてきているけれど、
じつは無駄ととらえられていた“時間の共有”、“共に過ごす感覚”が
ここまで人を街に/住民同士に近づけているんじゃないかなあと、
イタリアの街の蓄積された結果を見て思っていたのです。
そしていま日本でも、改めてこの“時間の共有”に注意が向き始めていることを感じる。

それが小さな500メートルほどのエリアで集中的に実施される。
この“時間”を前提にした取り組みは、物物交換とは
ちょっと違う結果になってくるんじゃないかなと。

欲張って言うなら、タイムバンクのような取り組みだけじゃなく、
物理的・社会的なデザインで、時間の共有をさりげなく仕掛けていけたらいいなと
妄想を始めました。

そんなわけでまず、ボローニャで始まる取り組みに注目して行きたいと思います。

 

–*タイムバンキングについて

タイムバンキングは1980年代にアメリカで始まった取り組みで、ヨーロッパでも数々事例がある。
イギリスの地域の事例だと、こんなかんじ。
 ・地域にタイムセンターという場所を設けて、ホームベースとする
 (コミュニティの人がオープンに立ち寄れる)
 ・タイムブローカーと呼ばれる人がマネージメントする(名前がかっこいい!笑)
   └登録者の特技・今後やりたいことなどなどを把握する
 ・住民の希望に添って時間を交換する。管理の仕方は数パターン(後述) 
 ・1時間活動すると、1クレジット発行される
 ・参加者全員の合計タイムクレジットが一定に達したらみんなでイベントを開催するなど、
    タイムクレジットの使用を共有化する仕掛けも工夫しているそう。

この取り組みは、2008年英国都市再生協会(BURA) コミュニティ再生大賞を受賞するなど内外の評価も高いとか。日本でも、主に高齢者介護のボランティアとして使われてきた方法(時間預託、という言葉が使われていたそう)

ちなみにこの取り組み、地域経営コンサルタントの原啓介さんが、
福岡県八女市上陽町で社会実験をする前の考察と、実施後のレポートがウェブ上で発見できる。
これはありがたい〜〜
イギリスやアメリカの事例も見れます。

・社会実験前:
http://foopdedoo.net/hara-ksk/2010/09/post-255.html
・社会実験後:
http://www.mlit.go.jp/common/000140757.pdf


アラブ世界より帰還

Morocco

初のアラブ世界、アフリカ大陸への旅は予想を超えたインパクトでした。
今まで知らなかった 世界の大きな文脈の、別の扉を開いた感覚。

イスラム文化の叡智、厳しい自然に対応した建築や服装、
芸術的洗練さや土着の装飾。
国の栄枯盛衰、そしてサハラ砂漠の圧倒的な景色。

ひとつの地域を知っていくごとに、沢山の暮らしの営みや可能性を知れて、
それが自分たちの深い価値観に加わって、
これからつくっていくであろうモノ達に繋がるのが予感できる。それがまた嬉しい。

世界はほんとに面白い。世界で動く友人たちもたまらなく面白い。
そんな旅の振り返り!


南米 vs イタリア vs 日本

土日なく、時にはランチディナーなくプロジェクトを作る日々。
何をしてるかというと、複合的な課題分析のメソッドにトライし、
ある地域の経済・社会・都市デザイン的課題に取り組んでいます。
そして最後には、この一ヶ月の成果を
行政・大学・様々なアソシエーションに対し提案します。

南米、欧州、日本各文化を背負った人々が議論するから、
議論スタイル、一つの言葉の各国での意味、”良い”とするものの前提から全然違う!
価値観対決も時々起きる。
チリの法律や政治、商習慣の成熟具合も相まって、
時々時代をスリップしたような感覚も味わっています。

ほんとに、毎日夜には頭から煙が吹き出しそう。
けど、この社会構造に食い込むディープな異文化体験は貴重。
へこたれそうな時もあるけど食いついていかなきゃ〜〜・・


パッセジャータという文化


イタリアには”パッセジャータ”という かなり面白い文化があります。
街のある”決まった通り”を、街じゅうのひとが決まった時間に
ゆっくり行き来して散歩するんです。行き来、するんです。繰り返し歩く。

そのときはシャワーを浴びてお洒落な服に着替えて、
お気に入りの香水をつけて出かけます。
時間帯はだいたい夕食前か、夕食後から真夜中。週末に週中しがち。

そして数時間歩いているあいだに、近所じゅうの知り合いにあって、
出会っては喋り、喋っては歩く。
この文化、少し前はどこにでもあったらしいのだけど、
特に小さな街に強く残っていることが多い。

そしてとうとう今日、南イタリアの街でホンモノのパッセジャータに出会った!
これ、0時前後の写真。
街中の大人から子供までがある決まった通りを行ったり来たりして、
道の端っこでくるっと振り向いて戻ります。
この街では、土曜の夜はパッセジャータのために、
ある通りがコムーネにより通行禁止になるらしい。公的に守られている文化。笑

日中ずっと外に出て喋っているリタイヤしたおじさまたちといい、
コミュニケーションの取り方が深いところから全くちがう。
ほんとに面白い。

彼らが一生のうちに喋っている時間を足し上げると、日本人はその
20分の1もコミュニケーションを取っていないんじゃないかと思う。
善し悪しじゃないとおもうけど、
ほんとうに、文化、習慣、プライオリティがほんとうにちがう。


有名都市だけ知ってるなんてもったいない

日本から友人が来てくれて、イタリアをぐるりと回ってきました。

今回の旅で、イタリアの自然美の凄まじさと、
ダイナミックな地形からつくられた南の街に完全にやられました。
イタリアは有名都市だけ知ってるのはもったいなさすぎる。
ぜひ南へ。

毎日現地ゲストが登場する、ステキな偶然でいっぱいの日々、
旅先で出会った人たちの満面の笑顔がほんとうに印象的。

この写真はマテーラ。南に行ったひとにはぜひ訪れてほしい街です。

ああ、このイタリアのレンジの広さ、懐の深さ。
本当に驚いた!


寿町

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ピクニックの前日のこと。

寿町をみにいった。例の神田の五人衆。

寿町は、日雇い労働者の宿泊場、ドヤ街としての成り立ちを持つ。
石川町の駅からほんの数分。大きな通りを超えた瞬間に、街の空気が変わる。

ここは日本なのか、と疑うほどの空気、景色の変化。

まちづくりシンポジウムで、隣でパネリストをした方が
この街に新しい顔をつくろうと事業を行っていた。

日雇い労働者で栄えたかつての顔はもうなく、働けなくなった老人たちが
生活保護を受けながら住み続けている。
50%以上が65歳以上。
この一角に経つ建物は、新築も全てが3畳ハウス。
とても奇妙な間取りをしている。外付けの空調の間隔がおかしい。
ドヤの労働者、元労働者のためだけの建物。
でも、このまま高齢化が進めば、この建物はなんのためのものになる?

最近では、若者の生活保護者も街に入りだしたらしい。
若者と老人では、同じ環境でも向かう方向がちがう。エネルギーが屈曲する。

新しく町に入った者と、かつてからいる人々との棲み分けがあった。
その絶妙なバランスを保ちながら、彼はこの町にどう働きかけるか悩んでた。

そのあと、ふらりと黄金町にも足を伸ばした。
「アートによる街の再生」をおおきくうたっている町。

あまりの違いに驚いた。かつて風俗店が並んでいたであろう高架下は、
ガラスと木材でいわゆるオシャレな空間に作り替えられ、
高架の向かいの家並みにも、アーティストの小店のはみ出しが起きていた。
はみだしは、まちづくり的には一つの成功指標。ではあるのだけど。
寄り添うように人が入る町と、主役として入る町。

寿町と黄金町のちがいは、共存するか、撤廃を目指すか。

2つの街の重さを体じゅうにまとって、秦野にむかった。

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幸せの風景を絵に描いたような秦野のまちの、年に一度のお祭り。
竹の職人の作品。

お祭りの日。あの土地の魅力が街中にあふれていた。
代え難い理由のひとつをみつけた。
ここはきっと、貴重な場所なのだと思う。