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レッジョの哲学

Reggio Emilia2

Reggio Emilia again! 最後の最後に原点に戻ってきた。
レッジョエミリアへのインタビューは今日がメイン。
レッジョアプローチのスクールに先生として20年間勤めて、
今はそれを発展させる仕事に従事している方と話し込んできた。
イタリア語上達していてほんとによかった。。

私が聞きたかったこと、預かった質問を交えながら
色んな話をして気づいたのは、ここにあるのは幼児教育だけじゃない、
全てに普遍的に通じる哲学だった。
とてもシンプルだけど、簡単には実現できない。

ブラジルの尊敬すべきボス、イタリアのおじいちゃんのような
アグリツーリズモのパイオニア、今年出会った繋がりを感じた人々と同じ世界だった。
そして私の中でのハイライトは、昨日のFabLabレッジョのファウンダーと
同じことを言われたこと。
収まる場所を探していた原点のひとつとぴったりつながった。最後の日に。

もう一つ、レッジョには、地域システムがある。
これは今年アグリツーリズモ研修で学んだことと似ている。
そして日本に帰ってからの大きな仕事に確実に繋がると感じた。
まだメソッドには落とせないけど、感覚をイメージできるかどうかは、
私にとってはとても大きい。

今日話したことを反芻しながら電車を乗り継いで、
家族のような仲間がいる家に帰ることがほんとに嬉しい。
最後の晩餐!


FabLab @ Italy

FabLab

ボス(教授)にレッジョのFabLabファウンダーを紹介されて、今日は二つの場所に
インタビューに行ってきた。ひとつめは既述のレッジョアプローチのラボ。
この二箇所めが、想像以上に面白かった。(ひとつめは言うまでもなく)
ものづくりと、モノ・コトを産み出すコミュニティのオルタナティブって
こういうことかと、初めて実感を持ちました。

ファウンダーのFrancescoは建築家。だけど様々なコラボレーションで
モノを産み出すコミュニティを作りたいと動いていた人。
アムステルダムでアイデアを得て、彼のイメージを実現するために
コムーネ(行政)にピッチし、レッジョエミリアで素晴らしい場所を得て、
今はTech designerやフェラーリのエンジニア達とFabLabを動かしている。

様々なローカルの会社が案件を持ち込んで、異なる能力を持つ
FabLabメンバーと一緒に、プロダクトやサービスを生み出していく。
同じ建物にエシキビジョンスペースを持ち、

生まれたプロダクトやサービスをストーリーテリングを使って広めて行く。

さすがレッジョエミリア、FabLabのもうひとつの大きな役割は
子供に場所を解放していること。子供たちと想像し、実現し、
ラボのなかはレッジョの大人・子供が作ったものでいっぱいだった。
3Dスキャナすら自作していた。
この街で育った子供はどんなクリエイティビティを備えていくんだろう。。
隣のモデナ大学でも教えている彼は、ここの経験をそのまま
エンジニアリングの学生に持ち込んでいる。

色んなイメージが重なって、ものすごく意気投合して話し込んだ。
この場所が成功しているシークレットも教えてくれた。
イタリアじゅうでひっぱりだこの彼に、絶妙なタイミングで会えてよかった。
次はみんなが居るときにこの場所を見せたい、あの熱気は
感じてほしいからということ、そして日本で相談があったら
なんでも言ってくれと、すごく心強い言葉をもらった。

私達がこれから作って行くものは、こういうフィロソフィーに近いんだと思う。
日本に帰るのが楽しみだし、仲間を世界中につくっていきたい。


レッジョエミリア :Reggio Emilia

reggio

今週、”世界で最も優れた教育”といわれる創造的教育実践が注目される、
イタリアのレッジョエミリアのラボを訪問します。
2年前、ワタリウムでのエキシビジョンも大盛況だったあのイタリアの街、
実は私の大学院と同じ州なんです。

インタビューに時間を割いてもらえるかは未確定なのですが、
とっても貴重な機会なので、インタビューチャンスがあれば
共有させていただきたいと思っています。
もしなにかインタビューしたいことなどなどありましたら、
メッセージかコメントお待ちしています。

Does anyone have any questions about the method of the Reggio Emilia Approach which is famous as a creative education method.
I’ll visit the lab this week. Since this is unusual chance, I’d like to share this opportunity with my friends. Please let me know if you have some questions about that.

「驚くべき学びの世界展@ワタリウム」
http://www.watarium.co.jp/exhibition/1104reggio/1104images/#ex
(写真はワタリウムサイトのもの)


EUのアグリツーリズモ・テリトリーシステムのパイオニア①

DSC_0228

現在、イタリアにて、アグリツーリズモ・ローカルデザイン研修に参加しています。
毎日ロマーニャ地方の素晴らしい事業に出会い、学びを重ねているのですが、まずは彼を紹介せねばなりません。

私が宿泊しているのは、ヨーロッパでアグリツーリズモの概念を作ったパイオニア、ファッジョーリ農場。EUのモデルとされ、1985年に制定された法案の起草者でもあるヨーロッパでも有名な農場です。
現在では世界各国に講演に赴くオーナー・ファウスト氏。イタリア起点で世界に広がったアグリツーリズモは、彼らが作っていったといっても過言ではありません。

この農場は、ブーツの形をしたイタリアのふくらはぎ上部辺りに位置するエミリアロマーニャ州の、フォルリ=チェゼーナ県フォルリンポポリ(音が可愛い..笑)というコムーネの郊外にあります。
エミリアロマーニャ州は、肥沃な平野が広がる農産業地域としても有名で、パルマハムやパルメザンチーズ、バルサミコ酢など多くの世界的ブランドを作り出す地域です。工業、漁業も盛んで、一般的に「裕福な地域」というイメージがもたれています。
ちなみに私が暮らすフェラーラも、エミリアロマーニャ州に位置しています。

ファッジョーリ農場のオーナー、ファウスト氏は、このロマーニャ地方の大きめの街ラヴェンナの郊外で生まれ、10歳まで自然豊かな場所で育ちました。


ボギエラのスローフード理念

ニンニク

世界遺産に指定されているイタリア・ポー川流域に、ボギエラという小さな街があります。
ここはニンニクを始めとする農業で有名な場所。
貴重な建築が点在する世界遺産地域のなかで作物が作られながら、
農風景や文化が守られています。

見てください、この素敵なニンニク!笑
このボギエラのコムーネ(自治体)と、ここを拠点とする農作物の会社にインタビューに行ってきました。

なんだか、まさにイタリアのスローフードの理念を体現しているような場所。
かつて貧しかった土地で、農家と地元の農業会社が力を合わせて
質のいい作物を作り続け、貴重な建築を買い取って工場として
リノベーションすることで、景観を守ってきました。
その後、コムーネに所属する熱い男・ダンテさんが、
作物の価値をあげるべく認証制度登録に取り組み(価格も倍増)、
いまは作物の背景にあるストーリーを共有しようと、QRコードを使った情報コミュニケーションに取り組んでいます。
食はまさに文化と強く結びついていて、地元のお祭りでは、ニンニクを女性の髪飾りにするそう。

この土地を愛する人たちが、ゆっくりと、着実に農風景を守りながら
美味しいものを作り続けている。
そしてその背景を共有することで、食文化・土地ごとファンになる人を増やしていく。
まさにイタリアのスローフード理念を体現している地域、とても勉強になります。

きっと日本にも、お互い勉強しあえる地域がありそうだなあ。
何よりも、ここの作物が美味しい!ニンニクが“美しい”と思ったのは初めて。笑


美味しい食生活

パン

イタリアは食の美味しさで有名ですが、食べものへの関心も本当に強い。
男の子も料理ができて当たり前な国です。

私は3〜5人で暮らしていますが(イタリアの若者は、ほぼ漏れなくシェアハウス)、
朝起きたら突然キッチンに大きなパン生地が寝かされていたり、
夕ご飯にオーブンで丸焼きしたチキンが出てきたり、
デザートにタルトが焼かれたり。
我が家ではたいてい男の子の仕業なことが多いです。
私も負けじと日本の家庭料理で応戦して、日本の家庭文化を紹介しています。

テーブルを囲んで、親しい友人や家族と
たくさん時間を共にすること。
家族の絆を大切にすること。
一緒に暮らしていると、彼らがずーっと大事にしてきたこの文化をひしひしと感じます。
その真ん中に“食”を通した時間がある気がします。

というわけで写真は、朝7時に突然キッチンに現れたパン生地。
2日分の美味しいごはんになりました。


固有の文化を持つイタリアの街:食べもの編 Ⅰ

2013-01-24 15.39.13

いかにもイタリアっぽいおじちゃんが持っているこのパン、
“コッピア フェラレーゼ”という名前の、私が住む街フェラーラtypicalのパンです。
カニみたいなパン。

レストラン/トラットリアで席につくと、まずパンとオリーブオイルが出てくるのですが
(これがまた美味しい!)、そんなときはこのカニパンの胴体が半分に割られて出てきます。

ところで、イタリアの街は、ほんとに驚くほど各街に特徴があります。
歴史も文化も街並みも、そしてイタリアといえば忘れてならない料理も。

フェラーラから電車で30分ほどいくとボローニャの街に着くのですが、
なんとボローニャではこのパンは食べられない。(売っていない)
他にも、カペラッチというパスタが名物なのですが、これもボローニャでは食べられない。
もちろん、ボローニャ名物もフェラーラでは滅多に食べられない。

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(カペラッチ:帽子型のパスタにパンプキンが入っていて、お肉とポモドーロで作られたソースで絡められている。美味しい。)

30分というと新宿から東京駅くらい、高田馬場から所沢くらい?
その距離で、土地の料理が全く変わるから驚きです。

その名物は、もちろん土地のもので作られていて、誰もがその料理に誇りを持っている。
自分たちの土地で作られた作物を購入して食生活を営むことを、
イタリアでは“キロメートル・ゼロ”と言います。日本でいう地産地消の概念に近い。

“イタリアは街ごとに特徴が強くて、街に対する愛着もとても強い”。
この理由のヒントを掴むことも、私のテーマの一つです。

さて、このパンやさんで写真を撮らせてもらってごはんを食べていたところ、
おじちゃんがウィンクをしながらドルチェをプレゼントしてくれました。
イタリアでは、エレベータで乗り合わせたり電車で相席になったり、
むしろ買い物にいくだけでも何か面白いことが起こる確率が高いので、
毎日外を出歩くのも楽しいです。

少しずつ少しずつ春めいてきて(といっても気温はマイナスですが)、
なんだかワクワクしているこの頃です。


野菜のかしこい買い方

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ちょっと訳あって、スーパーの量り売りの機械を調べています。
イタリアのスーパーはほぼ全てに野菜の量り売りシステムが導入されています。
おそらくヨーロッパ全土?今年住んだ南米各国にも。

このシステム、ご存知な方も多いと思うけども、
野菜の種類ごとに値段(○€/kg)が定められていて、必要な数だけ
量りに置いてボタンを押します。(トマト一つとっても、種類ごとに値段が違う)
出てきたバーコードを野菜(を入れた袋)に貼って、レジに持っていくもの。
パック詰めにしないから不揃いの野菜でも大丈夫。
みんな自分にあわせた大きさの野菜・果物を買っていきます。
とても性善説で作られたシステム。

必要量にあわせて買えるから日本の一人暮らし形態にはぴったり!
(イタリアで一人暮らしは珍しい。学生はほぼ漏れなくシェアハウス。)

日本にも導入されたらいいのにと何度も思います。なぜ導入されないのだろう…
積み上げてきたシステムを崩すのも大変だろうけど….

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イタリアに来てから、野菜・果物の美味しさと安さに驚喜して過ごしていたので、
日本の高額な野菜生活を乗り越えていけるか心配…!
農家さんと直送契約して暮らしていけたらと、いまから検討中です。
既にトライされているかた、ぜひ教えてください。

※ちなみにコチラの「タダヤサイドットコム」、
不揃いで出荷できなかった野菜を格安or無料で販売しているサービスとのこと!
要チェックです。
http://www.tadayasai.com/


カフェは地域コミュニティの中心地

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南米&モロッコからイタリアに戻って1週間。イタリアでカフェに行くと、すごくほっとする。
イタリアの街全体に広がる、“街がひとつの家族”感覚は、
街のあちこちで起きるコミュニケーションから生まれていると思う。
そのなかでも、“カフェ”が すごく重要な役割を担っている。

イタリアのカフェは、日本の“カフェ”とは大違い。
・基本立ち飲み。一杯飲んでお喋りしてサッと出ていく。
・至るところにある。どれくらいかというと、日本の自販機の間隔と同じくらい。(イメージ)
・“カフェ”を頼んで出てくるのはエスプレッソ。クイッと飲むもの。
・朝早くから夜まで営業
・初対面でも連れ立っていく社交の場でもある。連れタバコの感覚に似ている(吸わないけど)
 –日本のカフェは、親しい友人と深く話すために行く場所、という
 イメージが強い気がするから、全く違う。イタリアに来て、知り合ったばかりの
友人達に、「カフェ行く?」て言われたときは、
「なんで?どういうこと??」とびっくりした(懐かしい….)

Exif_JPEG_PICTURE(これはカプチーノ。)

イタリア人は、そんなカフェに一日何度も行く。
例えば、出勤前にさっとエスプレッソを一杯+甘いコルネット(クロワッサン)、
授業や仕事の合間の少し長い休み時間に連れ立って一杯、
ランチのあとにもう一杯…
これだけ頻繁に行く場所だから、誰もが“お気に入りのカフェ”を持っている。
カフェのオーナー達もそろって快活、お喋り上手。

家の近くや職場の近くのお気に入りのカフェに行くと、多くの人たちが顔見知り。
美味しいエスプレッソが飲めること、コルネットが美味しいことはとても重要。
そしてカフェのオーナーや、常連のご近所さんたちとのお喋りも大事な要素。
調子はどうだい、元気かい?これからどこ行くんだい?ていう、何気ない会話が繰り広げられる。

毎日の何気ない会話だけど、積み上げるとものすごい数の毎日を一緒に過ごしている。
その中心にあるカフェは、地域に根ざした強力なコミュニティのハブになっている。
おじいちゃんもおばあちゃんも、子どもから大人まで
ほんとうに沢山の世代が混じり合う場所。

きっと体験してもらうとわかるはず。とても豊かな時間が流れているのです。

Exif_JPEG_PICTURE

こういう場所、日本でいうと何に当たるんだろう。
毎日のように近所で多世代が自然に交流する場所、、、

こんな場所が1つの地域からでもつくれたら、生活の彩りがぐっと変わってくる気がするのです。

facebookページ;世界中の地域を旅して学ぶ留学記 -Sustainable City Design

 


in Napoli

I finally I understood. The world is not so difference. The distance between Asia and Europe was a little disappeared.

ナポリは、イタリア人が「カオティックだけど本当に美しい」って表現する街。
カオスさと美しさは、一体どうやって同居するんだろうってずっと思っていた。

そして訪れて、驚いた。
彼らの言う「カオス」さは、まさに東南アジアの街。
むっとする湿度の高い街のなかで、道に屋台がならび、
高密な街のあちこちで、道端におしゃべりをしながら人が溜まる。
この気候や密度から来る人の振る舞いが、大好きな東南アジアの街を彷彿とさせる。
そっか、彼らが言っていたカオスは、アジアに通じていたんだ。

そして”美しさ”は、自然が成す地形に由来する。
すぐそばにヴェスヴィオ火山がそびえ、その火山から作られた激しい地形。
青が美しい海を背景に、魔女の宅急便でキキが空から眺めたような街の景色。
そして一気に盛り上がる丘、雄大なヴェスヴィオ火山。

ナポリに訪れたなら、どこかパノラマが見れる場所にぜひ。
これはcastel dell’Ovo からの眺め。